SERVICE-02
都市部には、建物が増える一方なので、自然の中の緑はどんどん少なくなっています。
そのかわり、緑をインテリアとして置く環境は増えたという見方もできるのです。
インテリアとしての緑に触れる機会をもっとつくれるし、つくりたいと思っています。
インテリアに植物を選んでいただいたお客様が、末長く緑と付き合っていただけるように、私たちが大事にしていることは、お客様とのコミュニケーションです。
お客様とのコミュニケーションの目的は、ただ「お客様のリクエストを聞く」という一時のものではなく、お客様が必要としている緑とのつながり作りをお手伝いすることです。
植物は人間と違い、自分から何かを語ってくれませんので、人と接するよりこまやかな神経をつかいます。
植物のささやかな声を聞くことができる私たちプロが、植物とお客様を仲介します。
例えば、ジメジメした環境が苦手な人がいるように、暗く湿気の多い場所を嫌う植物もいます。
また環境の変化が苦手で、急に寒い場所に置かれるとあっという間に枯れてしまう植物もいます。
ですから、お客様との打合せの際には必ず、明るさ・気温・風通し等、緑を置かれる環境をチェックします。
また、市場から仕入れたばかりの植物はすぐにレンタルせず、必ず温室で少しずつ環境に慣らしてから、元気な状態でお客様のところへ送り出します。お客様の空間の中でいつも植物がいきいきとしていて欲しいからです。
もちろん、緑にはインテリアとして、お客様の空間を演出する大事な役割もありますので、ご要望や好みに沿う植物を探すのも私たちの仕事です。
例えば、インテリアとして豪華な印象をご要望のお客様には、背が高く、ボリュームがあるアレカヤシ・トックリヤシモドキ・ケンチャヤシなどをオススメします。葉が多いので風になびくと涼しげな印象もあり夏には最適です。
和のイメージを好まれるお客様には、竹のような葉が印象的なシュロチクとカンノンチクをオススメします。この植木は高価な雰囲気もあるので、昔は盆栽風に家の中に飾ることも多かったようです。
一風変わった植物をご要望のお客様には、根茎が見えて独特な葉の形をしているセロウムなどが面白いかもしれません。
お客様に、興味をもっていだけるように、いろいろな切り口で植物をご紹介できるようにいつも心がけています。
私たちの提案で、お客様と植物の、新しい接点（きっかけ）をつくることができれば幸いです。